溺愛されてみる? (角川ルビー文庫 65-33)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年10月29日発売)
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本棚登録 : 52
感想 : 10
3

ルビー文庫らしく、かわいくて読後感のいいストーリーです。主人公がリーマンというのがそそられました。24歳有能な王子系後輩×26歳ネガティブ先輩の、夢から始まるすれ違い社内ラブで、年下攻め。おいしい要素がてんこ盛り。

受はちょこっと予知夢を見ることができる特殊体質なのですが、小さい時にそれが元でいろいろ疑われてしまい、以来地味でネガティブな性格になってしまっています。そんな広生に、営業職の指導をしてくれている航平は、有能でモテ男な上に面倒見もよくて、いつも気にかけてくれる存在です。ある日広生は、航平とキスする予知夢を見てしまい、次第に彼を意識してしまうようになっていくのです。

恋に初心で自分に自信の無い広生が、年下の航平に恋の指南を受けてしまう、甘い展開。航平が自分のことを「ゲイよりのバイ」だとカミングアウトしても、「芸よりの倍?」と首をひねるところが年齢に不相応な純朴さでかわいかったり、笑ったり。そんな生真面目ゆえのとぼけたところが、愛され系の受です。
航平のリードで恋人同士になることができる広生なのですが、予知夢が元でわだかまりができてしまう危機にも直面。そんな時、リードしていたはずの航平が意外にヘタレなところを見せてしまったのが、ちょっと残念。でも、年下だからね~
広生を試すようなマネをしてしまったところは、そこでブレないでほしかったかな。素直に広生に心を開いてくれた方が安心できたのにな…

二人の恋の行方にドキドキさせられたりハラハラさせられたりして、またそこに予知夢が絡んできたりで、ストーリーはとてもロマンティックです。まっさらDTが一から恋愛の手ほどきを受けるというのは、胸キュン設定でいいですね。年齢とのギャップ感にやられます。
エロ的には絡みシーンがたくさんあるわりには、二人の性格や関係性のせいか、おとなしめ。並盛りですが甘々。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 黒崎あつし
感想投稿日 : 2012年3月26日
読了日 : 2012年3月26日
本棚登録日 : 2012年3月26日

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