ネオロマン御伽噺。
鬼の王×桃太郎…ではなく、両性具有美人です。
桃から生まれた、のあの御伽噺が下敷きになっているファンタジー。鬼退治のために人身御供となり、鬼の花嫁に仕立て上げられた桃霞は鬼が島へと嫁がねばならない身。ある使命を帯びて島へと渡り、あとは昼夜関係なく鬼の王である神威や、鬼たちにあれこれ凌辱されまくられ、次第に肉体が開花していくところがメイン。ずーっと、そんなシーンばかりです。
鬼退治のための両性具有の必然性が、私にはあまり感じられなかったかも。神威にはおいしいところだったみたいですが。
むしろ術によって封印されていた本来の姿のみでも、充分大丈夫だったと思いますよ。確かにエロは倍増されていましたけどね。
エロはおなかいっぱいになるほどありましたが、欲を言えば神威の鬼的?な、桃霞がメロメロになるほどの魅力とか、二人の精神的な愛の高まりとかを掘り下げて描いてほしかったかなと思います。Hシーン描写に入れ込むあまり、他のエピソードが貧弱になっていたような気がします。
犬、猿、雉のお供もちゃんといたけど、あまり活躍してないし。
両性具有といえば、山藍紫姫子センセをすぐに思い浮かべる私としては、やはり比べざるを得ないです。
悪くはないけど、ベストがあるのでそれを超える作品というのはなかなか難しいですね。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
西野花
- 感想投稿日 : 2011年2月9日
- 読了日 : 2011年2月9日
- 本棚登録日 : 2011年2月9日
みんなの感想をみる