王様と幸福の青い鳥 (白泉社花丸文庫 ろ 2-1)

著者 :
  • 白泉社 (2015年1月20日発売)
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本棚登録 : 117
感想 : 12
5

王道健気受。大変六青センセらしいストーリーで、架空のイスリル国を舞台にした時代物ファンタジーの世界観にどっぷり浸かることができました。

セレブ俺様攻×健気なアホの子受。
かわいそうだけどどこか抜けててかわいらしい子が、愛のためにせいいっぱい前向きにがんばる姿は好物です。
そして、そんな愛らしい思いにぜんぜん気がつかないどころか、利用しようとさえする残念な俺様も、最後の最後に後悔懺悔するところに快感を覚えます。
そういう絶大な感情の浄化作用を叶えてくれるストーリーでした。
イリリアが偽りの神子として王の伴侶となるところで、すでにことの成り行きは大体想像できるのです。
涙腺が弱いので、イリリアの健気な献身愛に涙なくしては読めなかったです…
ただ、イリリアはショタよりのアホっ子でとても微笑ましい面があって、重さやドロドロ感をまったく感じさせないところがよかったです。
自然児です。ヘビわしづかみww

王さまも後半天然イリリアに振り回され気味で、かわいい部分が漏れてて面白かったです。
今後は反省と努力を重ね、イリリアを愛して尽くしていくんだろうなと確信できました!

ハルシャーニがどうなったのか気になりましたね。後悔してるのか、していないのか。
これはスピンオフの予感。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 六青みつみ
感想投稿日 : 2015年1月30日
読了日 : 2015年1月30日
本棚登録日 : 2015年1月30日

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