切なくて甘い青春小説でした。
わけあって高校3年の夏に田舎の高校に転校してきた暁良が卒業までの半年という短い季節の中で経験していく寮生活と恋愛を、デリケートに描き出したストーリー。
好きだった陸上も続けられなくなるほどダメージを受けてしまった暁良が逃避したのは昔父親が通っていたという高校。そこで彼はピアノが上手くて人当たりのいい成瀬という同級生と急速に親しくなっていきます。
「ギフト」という言葉には色々な意味が託されています。
暁良は同じ失敗を繰り返したくなくて、成瀬になかなか気持ちを伝えられなかったし、成瀬もまた言えない事があったのだろうけど、卒業の日の出来事には思わず泣いてしまいました。
互いの気持ちが通じ合ってる、両想い!と幸せな気持ちになっても、高校を卒業すれば同じ時間を過ごせなくなるあの時期特有の不安。
成瀬にも好きだからこそどうしても打ち明けられないことがあって。
誤解したり信じられなくなったりする暁良の気持ちに胸が痛くなりました…
なので甘く優しいエンディングには、ほんとに癒されました!
「それから」の二人が幸せそうで何度も読み返しました。成瀬が暁良をお風呂に誘うシーンが甘くてよかったです…!
小椋ムクセンセのイラストも素敵で、大満足できたストーリーです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
♥BLノベル♥
- 感想投稿日 : 2016年5月20日
- 読了日 : 2016年5月20日
- 本棚登録日 : 2016年5月20日
みんなの感想をみる