天水桃綺譚 (プラチナ文庫)

著者 :
  • プランタン出版 (2017年5月12日発売)
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本棚登録 : 165
感想 : 17
4

めっちゃ泣きました…!表題作はデビュー前の作品を改稿したものとあとがきにあって、初読みだったのですがすでにセンセの持ち味がにじみ出ているファンタジーで引き込まれました。
モモが健気でほんとにかわいいです。頑なだった亨の心が、モモの献身で少しづつ解けていく様子にうるうるしまくり。
白虎さまも、恋敵とかいうレベルじゃなく圧倒的にカッコよかったです。円陣闇丸センセあたりで白虎さまのお姿見るのも良かったかと…ww

スピンオフ的な「虎と桃」はその白虎さまとコモモのお話で、現在のセンセの実力が垣間見える、例により大変泣かされるストーリーでした…
コモモどうなっちゃうの⁇とハラハラさせられましたよ。
でも、その後に大量の糖分投入でものすごーく癒されました。そこまで激甘にするの?ってビックリするくらいだったので、もちろんとても良い読後感でした!

一見、優しくて口当たりがいいなと思わせて、読んでいくとけっこう痛さもあり泣かされて、でも最後は幸せな気持ちにさせてくれるというかなり高度な技が駆使されたファンタジーでした。
エロ的には薄味です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 凪良ゆう
感想投稿日 : 2017年12月22日
読了日 : 2017年12月22日
本棚登録日 : 2017年12月22日

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