テルペノイド (ビーボーイコミックス)

著者 :
  • リブレ (2011年5月10日発売)
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本棚登録 : 166
感想 : 20
5

アダルトなガチムチエロががっつり楽しめます。
亡き弟の息子ハルを引き取り、男手ひとつで育てているユキは、お隣のガテンのシゲに片想い中。シゲに懐いたハルのおかげでユキは晴れて恋人同士になることができます。
ハルは、父を亡くし、母に育児放棄されて心を患っていましたが、シゲのさりげない優しさで心を取り戻すことができた経緯があります。この辺りの三人の交流がとても自然で、ハルの存在も作中重要な位置を占めています。
大人二人の仲の良さに、嬉しく思いながらも胸が痛くなるほどの孤独を感じてしまうハル。もう、その気持ちが分かりすぎるほどで、せつなくてせつなくて、すごく心にくるシーンでした。

ユキの過去もかなり壮絶です。なのに感傷的にならず、さらっと語る彼はなかなかのオトコです。高校時代からの先輩で、今は建築事務所を共同経営しているオカケンとのセフレ関係も、嫌悪感がないのがいい。むしろ、コスプレして戯れる二人に脱力。罪悪感ゼロ?二人に歴史があるせいかな…?オカケン面白い。

エロが濃厚でそこに目が行きがちですが、愛情もしっかり存在してるし、説得力もあって侮れません。人間関係も興味深くて面白い。大人のエロを堪能できるのがいいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 岡田屋鉄蔵
感想投稿日 : 2011年6月10日
読了日 : 2011年6月10日
本棚登録日 : 2011年6月10日

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