三村と片桐 (GUSH COMICS)

著者 :
  • 海王社 (2010年7月9日発売)
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本棚登録 : 333
感想 : 26
4

短編集なんですね。丸ごと一冊表題作かと思っていたので肩透かし食らったような気になったけど、読んでみたらどの話も深くて心に残るものがありました。絵柄が少し苦手。でも、綺麗なペンタッチで読みやすかったので、だんだん気にならなくなってきました。
三村と片桐の話、等身大でリアルで共感できるところがいっぱい。ただの倦怠期あるある話だけじゃなく、男同士だからこその悩みも描かれていて、人間味のあるcpでした。そして、エプロン!!
片桐って、のんきでガサツに見えて三村への気持ちが途切れていないのがいいです。細く、ながーくっていうかんじ?三村もあれこれ危機感を抱いてしまうのは、片桐が好きだからこそ、ですよね…
回想シーンがかわいくて、初々しくて、現在のどこから見ても立派なリーマンの二人と比較すると、くすぐったい気持ちにさせられます。

「カーテンコール」は、花嫁に逃げられた男とその花嫁の弟の話。微妙な立場の二人の関係に萌えました。

「つれない帰り道」は高校生同士。いわゆるツンデレ攻。でも、島崎の場合は不器用なのかな~と思わせるツン。森田がメロンパン好きなこととか、コンビニのこともよく覚えていてくれるあたり、愛が見えててキュンときます。

そして、ネコの話。独特の擬人化ネコ!切なさたっぷりでよかったです。これは「長生きにゃんこ」というシリーズものなんですね…
これはもっと他のも読んでみたくなりました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 倫敦巴里子
感想投稿日 : 2013年11月19日
読了日 : 2013年11月19日
本棚登録日 : 2013年11月19日

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