詩が、苦手である。
どう読めばいいのかわからないというより、自分が読んでいるのかわからなくなる。
平たく言えば、物語のように「読んでいる」実感が湧いてこない。自分が読めていないだけなのかな? とも思うが、それはそれでなんだか悔しい気がしてしまう。困ったものである。
三好達治。これはその、有名な「雪」が収録されている詩集。
この詩集では、静かで淡々としたイマジネーションと、透明で哀しい郷愁を感じた。萩原朔太郎に似てる。でも朔太郎よりは湿り気がある感じ。朔太郎は師にあたるのかな。
が、私にはどうも言葉が「響いて」くる作品が少なく、よくわからないままぼんやり一冊読み通した、という印象。読みこめてないのかな、と思い短い作品は音読もしてみたのだけど(家に一人のときにね)、果たして効果はあったのかなかったのか。
この人は短い詩のほうがいいような気がします。長いのは冗長に感じるものが多かった。いろいろ、余計に書いてしまっているように感じた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歌って詠って詩って
- 感想投稿日 : 2012年5月6日
- 読了日 : 2012年4月30日
- 本棚登録日 : 2012年4月30日
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