ラストが見事だ…。
親が学生運動世代と、かなり前の作品ではあるけれど、書かれていることは全く古びない。
大人に振り回されながら生きていく子どもを、いたわりを持って明るく書いていて、とても良い作品だった。
親の離婚と子どもを描いた児童文学というと子どもの頃から大切に思っている「優しさごっこ」(今江祥智)が浮かぶのだけど、これは並ぶなぁ…。
親である前に一人の人間で、なんて言いたい気持ちもあるけれど、それが甘えになっていないかと自分に問い直し続けなければなと思う。
新版おまけの「その後」も良かった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年5月16日
- 読了日 : 2019年5月16日
- 本棚登録日 : 2019年5月14日
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