―私は生きることを欲し、キャリアを欲し、愛情を欲していたのです。自分にないものを非常に鋭く自覚し、心の奥深くで、私はそれに値しないと悩みました。
認知症当事者の本を何冊か読んできた。クリスティーンさんが日本の当事者に勇気を与え続ける存在だと理解していたが、スーパーウーマンだから他の人とは違うんだろうなぁと思っていた。
確かに彼女には高い知性やキャリアがあるが、若い頃からいわゆるリア充だったのではなく挫折や悩みとも向き合ってきた。冒頭の引用は、若かりし彼女の切なる思いを表したものである。私の日々のモヤモヤを言い当ててくれたような言葉で、認知症当事者としてだけでなく1人の女性としてクリスティーンさんの人生を身近なものとして感じることができた。
エピローグは福祉・介護関係者には一読の価値ありです。
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カテゴリ:
福祉
- 感想投稿日 : 2017年8月8日
- 本棚登録日 : 2017年8月2日
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