本誌で連載していたときも毎回楽しんで読んでいた「Unknownの魔導書」を読破。
悪魔が登場しますが、従来の悪魔たちとはちょっと違っていて。
「現実逃避」とか「自己顕示欲」とか「疑心暗鬼」とかww
作者さんも柱で書いてあったけれど、どっちかというと妖怪っぽいです。
そして「椎間板ヘルニア」という悪魔をちょっと見たかった。
笑
第1話では高校受験に失敗した少年が不眠症に悩まされる、というもの。
悪魔を祓うとき、少年の顔が答案用紙になっていて、ああ、そうか……とすとんと理解しました。
父親は少年の顔ではなくて、テストの点数しか見ていなかったんだな、と。
そう理解した途端、ぐわーっときて目が潤んでしまいました。
第2話では11歳の女の子が赤ん坊になってしまう、というもの。
これも読んでいて昔、自分も似たような心配したなあ……と思い出したり。
そのためめちゃくちゃ感情移入してしまいました。
第3話では老夫婦にまつわるお話で、第4話では大学生のお話。
人と目を合わせられないとか、ちょっと私に似てて他人事とは思えなくて。
私も「疑心暗鬼」に憑かれているのかもしれない、とかww
表題作のほかに「不老姉弟」と「海賊姫」が収録。
この作者さんのヒロイン(メインキャラ)は三白眼がデフォなのでしょうか?
図らずも、いろいろかぶっていますね。
笑
ちなみにピットがかわいいです。
表紙で榊原氏の肩に乗っている子なんだけれど、とってもかわいいんです。
我が家にもほしいな、あんな悪魔w
- 感想投稿日 : 2012年6月4日
- 読了日 : 2012年5月30日
- 本棚登録日 : 2012年5月30日
みんなの感想をみる