Unknownの魔導書 (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社 (2012年5月18日発売)
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本棚登録 : 82
感想 : 11
5

本誌で連載していたときも毎回楽しんで読んでいた「Unknownの魔導書」を読破。

悪魔が登場しますが、従来の悪魔たちとはちょっと違っていて。

「現実逃避」とか「自己顕示欲」とか「疑心暗鬼」とかww

作者さんも柱で書いてあったけれど、どっちかというと妖怪っぽいです。

そして「椎間板ヘルニア」という悪魔をちょっと見たかった。



第1話では高校受験に失敗した少年が不眠症に悩まされる、というもの。

悪魔を祓うとき、少年の顔が答案用紙になっていて、ああ、そうか……とすとんと理解しました。

父親は少年の顔ではなくて、テストの点数しか見ていなかったんだな、と。

そう理解した途端、ぐわーっときて目が潤んでしまいました。

第2話では11歳の女の子が赤ん坊になってしまう、というもの。

これも読んでいて昔、自分も似たような心配したなあ……と思い出したり。

そのためめちゃくちゃ感情移入してしまいました。

第3話では老夫婦にまつわるお話で、第4話では大学生のお話。

人と目を合わせられないとか、ちょっと私に似てて他人事とは思えなくて。

私も「疑心暗鬼」に憑かれているのかもしれない、とかww

表題作のほかに「不老姉弟」と「海賊姫」が収録。

この作者さんのヒロイン(メインキャラ)は三白眼がデフォなのでしょうか?

図らずも、いろいろかぶっていますね。



ちなみにピットがかわいいです。

表紙で榊原氏の肩に乗っている子なんだけれど、とってもかわいいんです。

我が家にもほしいな、あんな悪魔w

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 花とゆめCOMICS
感想投稿日 : 2012年6月4日
読了日 : 2012年5月30日
本棚登録日 : 2012年5月30日

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