おまけの小林クン 16 (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社 (2005年11月5日発売)
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感想 : 50
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全16巻。森生まさみの力作。

家族が交通事故死して天涯孤独になった幼い容姿の
高校生、小林大和は、ある日向日葵高校に転校してくる。
そこには、頭の固い女学級委員長の吹雪、
数学以外は体力馬鹿の健吾(でも四人の中では
一番の常識人)、ひどい天邪鬼な千尋という三人の
小林がいた。
強すぎる個性でクラスで浮いていた四人だったが、
よいこメダルの球技大会、吹雪が男装、大和が女装させられて
グランプリをとった文化祭など関わりあっていくうちに、
四人はかけがえの無い仲間になっていく。

15巻の健吾と吹雪のおつきあいバレから、
吹雪の大和との別れの予感、バス事故からラストまでが
圧巻。
私はラストが好きです。
過去に囚われ、独りになることを怖がるあまり、
繋がることを恐れてばかりだった大和が、
事故を経験し、自分を見つめなおす中で、
成長する自分を受け入れる。
成長して同窓会に来て笑う、少し大人びた大和が愛しいです。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 森生まさみ
感想投稿日 : 2009年3月5日
本棚登録日 : 2009年3月5日

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