論文捏造 (中公新書ラクレ 226)

著者 :
  • 中央公論新社 (2006年9月1日発売)
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「ノーベル賞受賞確実」と言われた物理学界の若きスターが起こした「史上空前」の論文捏造事件がなぜ起きたのか?どうやって周りは気づいていったのか?が丹念に描かれ、一本のサスペンス小説のような面白さです。
研究内容や物理分野の研究の世界の特徴などはわかりやすくサラッと書かれているので、学術研究の分野のことをよく知らない人にも面白く読めます。
時折ニュースで騒がれる論文捏造事件が起きる背景を知るのに絶好の1冊。
なお、この捏造論文のアイディアが実は実現できるようだ、ということが最近になってわかってきたそうです。論文自体は捏造でも、アイディアとしては正しかったのかもしれません

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年11月28日
読了日 : 2020年11月28日
本棚登録日 : 2020年11月28日

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