「10%消費税」が日本経済を破壊する──今こそ真の「税と社会保障の一体改革」を

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  • 晶文社 (2018年11月6日発売)
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感想 : 21

消費税増税を目前にして。
税理士の先生にこの本を教えていただいて読んでみた。

私自身ももともと増税には反対の立場をとっていたけれど、この本を読んでさらに増税が恐ろしくなった。

「消費」というのは日本経済のメインエンジンである。
そして「消費税」は消費に対しての罰金として機能してしまう。
経済が成長していないデフレであるいま消費税増税することは、そのメインエンジンにブレーキをかけることにつながる。。。

消費税をあげないと国が破綻するというのは、私たちがそういった物語を信じ込まされているだけ。

むしろ国は借金しても投資するべき。その投資は最終的には合理的に働いて、国民を豊かにする。
たしかにそうかも。なんでもかんでも規制しても悪循環に落ちいるだけだもんな。。。

必ずしも内容すべてにおいて賛成とは言わないけれど、データがたくさん示されていて、とにもかくにもわかりやすい。また、きちんと対案を示されていて、とても説得力がある。

「今の日本の経済財政の問題の本質はもはや、経済学の問題ではない。既に集団心理学、ひいては、精神病理学の領域の問題なのである。」
言い得て妙だと思った。本当にぞっとする。
増税を目前に控えて、恐ろしさしかないな。。
なんとかならんかな。この国。。

たくさんのひとが読むべき本。増税賛成してる人目を覚ましてー。。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2019年9月28日
読了日 : 2019年9月28日
本棚登録日 : 2019年9月28日

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