スカヨハのあの純朴そうで腹の底はしっかり女だぞっていう演技は専売特許ですね。
奥様に出て行けって言われたときのあの目の表情!
使用人だろうが他人の妻になろうが骨の髄まで女なんだって言い張ってます。
奥さんは他人との世間体だけを見ているのに。
旦那さんを愛していると本人は思っているのだろうけど、
本人はフェルメールそのものをまったく感じられてない。
「夫」という存在・役割としてのフェルメールしか、瞳に映せていない。
それがまた哀しい。
この、女性の時間や運命に対する触れ方を見ると、
そのどれもが自分でもありえたと思わされてしまう。
境遇はまったく異なるけれど、その人の人生を追体験させられてしまう。
それが共感ってやつなんだろうか。
そんな心の旅をさせてくれた映画は、いつぶりだろう。
私にとっては最高に贅沢な映画でした。
スカヨハつながり。
大好きなコリン・ファースも出てる!
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2010年7月13日
- 読了日 : 2010年7月13日
- 本棚登録日 : 2010年7月13日
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