仙丹の契り 僕僕先生 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2017年3月29日発売)
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本棚登録 : 143
感想 : 18

 しばらく変化のなかった、ような気がする中心人物たちが、いろいろと変わる巻。
 薄妃さんが行く道の先に待つのは、誰とのどんな結末なんだろう。消化しきれない想いを、他の子を手助けしようとすることでまぎらわせるかのような振る舞いが、せつない。
 劉欣の誰にも見せない素顔。
 そして僕僕と王弁の・・・!僕僕の経路がゆっくりと円を描いている、というのがイマジネーション豊かでいい。甘い杏の香りと色が見えるよう。
 ドルマが王弁をうらやましがるのはややしつこくも思えるけど、重責を背負わんとする決断の前にはそれぐらい揺れるものなんかな。
 バイーはよく分からなかったな・・・デラクとデュケはなんというか影の王様みたいだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ファンタジー
感想投稿日 : 2017年10月22日
読了日 : 2017年4月
本棚登録日 : 2017年4月1日

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