しばらく変化のなかった、ような気がする中心人物たちが、いろいろと変わる巻。
薄妃さんが行く道の先に待つのは、誰とのどんな結末なんだろう。消化しきれない想いを、他の子を手助けしようとすることでまぎらわせるかのような振る舞いが、せつない。
劉欣の誰にも見せない素顔。
そして僕僕と王弁の・・・!僕僕の経路がゆっくりと円を描いている、というのがイマジネーション豊かでいい。甘い杏の香りと色が見えるよう。
ドルマが王弁をうらやましがるのはややしつこくも思えるけど、重責を背負わんとする決断の前にはそれぐらい揺れるものなんかな。
バイーはよく分からなかったな・・・デラクとデュケはなんというか影の王様みたいだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ファンタジー
- 感想投稿日 : 2017年10月22日
- 読了日 : 2017年4月
- 本棚登録日 : 2017年4月1日
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