我、天命を覆す 陰陽師・安倍晴明

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年7月31日発売)
3.92
  • (61)
  • (67)
  • (50)
  • (7)
  • (4)
本棚登録 : 602
感想 : 60
2

少年陰陽師はまだ読んだことないのですが…こちらを先に読んでしまいました。何で文庫じゃなくて単行本で出したのかなぁ、と思って。少年陰陽師とはまた違う雰囲気の話なのかと勝手に思い込んでしまって読んでみましたが、少年陰陽師と何も変わりない感じでしたね。…何で単行本で出したんだろう。挿絵も同じ人だし…まぁ、結局文庫化したようですが。

地の文とか晴明の思考の部分とかはいいのに、会話(特に苙斎とのシーン)が軽いというか…いや、軽すぎるというか、とにかく雰囲気をぶち壊す。安倍晴明を主役にした物語の場合、やたら明るいとか脳天気だったり野暮だったり無骨だったりする相棒がいるのがお決まりだったりするけれど、だとしても苙斎はひどい。軽い?チャラい?ふざけすぎというか…読んでいてイライラする。
少年陰陽師でもそういう雰囲気を感じてましたけど、コメディなのかな?
でもその苙斎も、師匠や別の人と話すときは普通に思えるので、なぜ晴明との言動のみがあぁなのか、残念。

十二神将をくだす過程の話ですが、一番弱い存在から段々と強くなっていくのを相手にする…何かバトルものの少年マンガみたいですね。一冊にまとめるのはどうなんでしょう。えらくあっさり全員をくだしてしまいましたが。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 作家名 や行
感想投稿日 : 2019年11月15日
読了日 : 2019年11月7日
本棚登録日 : 2019年11月15日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする