縄文の生活誌-改訂版 (日本の歴史)

著者 :
  • 講談社 (2002年11月11日発売)
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感想 : 9
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藤村氏の活動に深くかかわっていた筆者だけに、捏造に関する補論をよんでも、なぜ捏造が見ぬけたかったのか本当に疑問。捏造事件の筆者のかかわりについては世間でいろいろ言われているためどうしても客観的に評価するのは難しいが、そういうのを抜きにすると、旧石器時代、縄文時代の人々の生活を物語調にして実感させやすいような工夫がなされており、なかなか読みごたえがあった。1000年以上も続いた縄文時代。あきらかに日本人類史上、もっとも長い時代であり、この時代の人々の生活を考えることはとても大事なこと。祭祀を中心にまとまりを図っていた縄文人。震災後の日本人にとって大事な人との絆の根本が縄文人にあると感じた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史系
感想投稿日 : 2012年3月12日
読了日 : 2012年3月12日
本棚登録日 : 2012年3月6日

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