面白かったです。
世界観がたいへん好みです。温暖化を解消するために撒いた薬のせいで冷えすぎて氷河期状態になって滅亡した地球で(ちょっとここ、程度を…とつっこんだけど……)、永久機関と自給自足システムを搭載した列車に乗り込んだことで生き残ってる人たち。列車のそれぞれの車両も、水槽とかで素敵なところも。凍りついてる都市はCGがんばりましょうと思いましたが。
列車内での階級差別がエグい。しかしありそう。支配者側から日本語が時々聞こえてくるのがなんとも。。
虐げられている最後尾の車両の人々が反乱を起こすのですが、それも全て仕組まれていたこと、というのがブラックでした。カーティスが慕ってたお爺さんまで、列車の設計者・ウィルフォードと繋がっていたとか。
永久機関と言いつつ、結局人力か!みたいなところも救いが無くて良かったです。でもこれで、お前が神になれと言われてたカーティスは我に返って…そしてカタルシス。
救いがあるようでこれからもかなり過酷ですというラストも好きでした。
ソン・ガンホさんとコ・アソンさんが父娘役で出演されてて『グエムル』大好きなので堪らなく嬉しかったです。アソンさんは目が強くていい。アソンさんの謎能力も。
ソン・ガンホさんは今回のビジュアルが好きかも…くたびれたかっこよさ。くたびれてても冷静で素敵でした。
ティルダ・スウィントンさん、小者で醜悪で良かったなぁ…
俳優さんたち巧みでした。
誰もが少しずつ狂ってる気がして。20年近く閉鎖空間にいるとああなるのかも。
とりあえず、しばらく羊羮食べられない。あのシーンはカーティスと同じ顔になりました。。
綾辻行人さんが「ポンジュノは『スノーピアサー』」とおっしゃってて観たのですが観て良かったです。
- 感想投稿日 : 2020年7月12日
- 読了日 : 2020年7月12日
- 本棚登録日 : 2020年7月12日
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