旧石器時代、縄文時代、弥生時代とかは名前を知っている程度だったけど、争いの歴史は今に通じると思った。
弥生時代に稲作農業が効率化された一方で、土地を巡る争いが激化し、資源は争いの種となった。そんな中、奴国は軍事的な後ろ盾を求めて中国へ朝貢した記録が残っている。そして、卑弥呼の邪馬台国も、ヤマト政権も権威付けのために中国へ度々使者を送り、日本の支配者としてのお墨付きと朝鮮侵攻の許可を貰っていた。
現代に照らしても、ロシア侵攻を発端として北欧諸国がNATO加盟を急ぐのも、アメリカを始めとする西欧諸国からの軍事的な支援が必要だからだ。日本も台湾有事に備えて、米国との安全保障を一層強めなければならないし、G7サミットで連帯を強めようとしている。
縄文時代、弥生時代、邪馬台国、ヤマト政権と遥か昔の話ではあるが、人間の争いの種は資源であり、安全保障のために他国との国交を結ぶのは、今も変わらない。歴史を学ぶことは、人間社会の普遍的な側面を見ることかも知れないと気づけた
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- 感想投稿日 : 2023年5月20日
- 読了日 : 2023年5月20日
- 本棚登録日 : 2023年5月20日
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