明治から戦前の昭和時代の日本の社会、日本人の生活の様子をまとめた一冊。近代日本に関して学校で習うことが少ないからでしょうが、戦前の明治以降の日本に対する正しい認識が少ないということを危惧して書かれたのだと思います。近年流行の、「日本は悪く無い、日本はすごかった」と言うよな自己陶酔の類の内容ではなくて、庶民の実際の生活、行動、風俗などに迫ろうとしている内容です。写真なども掲載して読みやすくまとめられているので、明治以降、資本主義、帝国主義の申し子としての日本の歴史を振り返るのにもちょうど良いと思います。ただ、自分で読んでいて明らかな間違いのようなものが結構見つかったのが残念。例えば、井上靖の小説「北の海」が「春の海」となっていたり。気付いてない部分も多くの間違いがあるのかもしれないので、内容を鵜呑みにするのはちょっと怖い。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2016年7月4日
- 読了日 : 2016年7月3日
- 本棚登録日 : 2016年6月9日
みんなの感想をみる