鉄雄の帰宅を待ち望んでいた郁未。彼のサプライズがよもや決定的に何かを壊すとはつゆ知らず。天然の才能ほど恐ろしくて、歯の立たないものはない。鉄雄の絶望・嫉妬諸々の感情が痛くて、もどかしくて、やるせない。「この程度のことで自分の器を自覚して諦めてしまう人間は才能があろうとなかろうとチェロと共に生きていくことはできない」その道で成功している百合子はいろんなものを見てるから。「凡人には凡人なりの勝負の仕方ってもんがある」諦められないチェロへの思い。鉄雄の諦めない気持ちがどこに繋がるのか。楽しみだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
穂積
- 感想投稿日 : 2017年10月1日
- 読了日 : 2017年8月25日
- 本棚登録日 : 2017年8月25日
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