日本を決定した百年 (中公文庫 よ 24-7)

著者 :
  • 中央公論新社 (1999年12月18日発売)
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感想 : 15

山形の旅館に置いてあった、しょうゆ色に焼けた単行本を読了。

明治維新から太平洋戦争後のおよそ100年がかなりざっくりと、しかし要点がかいつまんで語られていてたいへん読みやすい。
個人名が少なく、個人の業績に焦点を当てていない点が読みやすさを生んでいると思う。
なんだかんだ、日本はこの100年をうまく乗り切ったなぁ、と思う。
以降の自虐史観がすでに太平洋戦争の終戦直後に芽生えていたのは、アメリカ&共産主義者がいかに周到だったかを物語っている。
たとえば現在、世界中に蔓延している疫病に対して日本及び日本人は他国に比してすごくよく対処していると思うのだが、政府や自分らに対しての批判が多く、評価が低いのは、戦後GHQによって植え付けられた「日本はダメな国」というWGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)がいまだに根を張っているからだと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年7月14日
読了日 : 2020年7月14日
本棚登録日 : 2020年7月14日

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