おじさんが可愛らしいエルフやメイベルの好意を叩き折っていく描写に定評がある本作。だというのにこの巻では何か……珍しく普通のラブコメみたいな展開も有ったんですけど…
おじさんが無慈悲な対応さえしなければ、すぐにでもにぎやかな光景が展開されそうな状態なんだけど、おじさんの異世界人間不信が頂点に達しているから不可能なんだよね…。それに余程こちらの予想を裏切るような展開でない限りはエルフが報われないというのも見えているし。
そういう点があるからどうにも本作で普通にラブコメ展開が描かれると違和感が勝ってしまったりする
だとしても、パーティを組むのかなと思った瞬間に解散してしまう描写には笑ってしまったが
作中ではおじさんが異世界に行ったばかりの頃のエピソードがようやく描かれる。それにしても、これ、異世界転移ものとして考えたら初っ端からすっげぇハードなんですけど……。
お年玉持ってゲームソフト買いに行ったら事故に遭って、異世界では言葉が判らないままボコボコにされて、言葉が通じたと思ったらたわしより遥かに安い値段で売られて、店主には忘れられて光と話し出して……。どんだけハードなスタートやねん
強大な力を手に入れられたけど、どう考えても超アンハッピーなスタートにしか見えない。というのに、おじさんからすれば「かなりいいスタート」だとか。どんだけ異世界生活がハードだったんだ……
そして表紙になっている娘は終盤のみの登場。本格的な絡みは次巻?
それにしても表紙のヒロインが一周しちゃったけど、次からはどうするんだろう?もう一度エルフが表紙を飾るのか、それとも新しい女の子が登場するのかな?
- 感想投稿日 : 2019年10月22日
- 読了日 : 2019年10月21日
- 本棚登録日 : 2019年9月19日
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