英国警察小説めぐりはまだまだ続く。マンチェスターを舞台にしたスパイサー警部シリーズ第3作(邦訳は「剥がされた皮膚」に続いて2作目)。牧羊農家で一匹の羊と主婦が喉をえぐられた状態で発見された。一方、同性愛者がたむろする駐車場で何者かが襲撃されたという電話が警察に入った。二つの事件は、やがて「クロヒョウの仕業」という線で結びつき、捜査が進んでいくのだが・・・。前作は読んだはずなのですが、内容を完全に忘れていました。捜査に奔走し、家に帰れば育児ノイローゼ気味の妻アリスと愛娘ホリーの面倒を見るスパイサー警部。往年の刑事ドラマ「特捜最前線」のタイトル風に言えば、「哺乳瓶を振る刑事!」といったところです。それにしても後半の怒涛の展開は予想外でした。ちょっとクルト・ヴァランダー・シリーズを思わせます。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
翻訳ミステリ
- 感想投稿日 : 2010年9月28日
- 読了日 : 2010年9月27日
- 本棚登録日 : 2010年9月28日
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