つげ義春特集。
シュルレアリスムとリアリズムを自由に行き来する作家。
現実も夢を無意味であり、
意味がないと物事は関連性が失われ、
すべては脈絡がなくなり断片化し、時間も消え、
それがまさに夢の世界になる。
自己否定をすること。
自然の大きさを感じて自分がどんどんちっぽけになり、
最後は消えてしまう境地になる。
自己を忘れ無我になって主観を消すと、
世界はあるがままに認識できる。
自分の主観による意味づけを排して
あるがままの現実に即して描いていたら、
その作風が個性的だと評価された、とは本人の弁。
実に不思議なものだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
雑誌
- 感想投稿日 : 2017年2月7日
- 読了日 : 2017年2月7日
- 本棚登録日 : 2017年2月7日
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