照葉樹林文化とは何か: 東アジアの森が生み出した文明 (中公新書 1921)

著者 :
  • 中央公論新社 (2007年11月1日発売)
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感想 : 17

長い間、気になりながら読めなかったテーマです。照葉樹林文化については名前を見たことがある程度で、きちんと本を読んだことがありませんでした。古い本が多かったので、リサイクル市なんかで見つけたら、パッと手にとって読んでみたかもしれないのですが、手に入れられませんでした。そして今回、久々に新刊が刊行されたということで、早速買って読んでみました。おもしろい。モチとかコンニャクとかナットウとか、日本人である私はふつうに食べてきましたが、これらの食品が、当り前ですが、世界中で食べられているわけではなく、中国でも限られた地域しか食べられていないということ。おもしろい。でも考えてみれば、日本の中だって丸いモチがあったり、四角いモチがあったり。お雑煮はおすましだったり、白みそだったり、地域によってずいぶん違うわけです。たぬきうどんの中身とか、関西と関東の味付けとか、違いはたくさん見つかります。文化による差異を見つけるというのは本当に興味深いものだと思います。同時に、共通点を見つけ出すことで、そのルーツを探るというのは、とっても興味深いテーマだと思います。もちろん、一つには定まらないのでしょうが、日本の文化はいったいどこから来たのでしょうか・・・

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 文化人類学
感想投稿日 : 2015年4月13日
本棚登録日 : 2015年4月13日

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