リバース・イノベーション

  • ダイヤモンド社 (2012年9月28日発売)
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本棚登録 : 1274
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1.この本をひと言でまとめると
 これからのグローバル競争の鍵

2.お気に入りコンテンツとその理由を3から5個程度
・10ドル費やせる人が1人いるのと、1ドルを費やせる人が10人いるのとでは、ウォンツやニーズはまったく異なる。だからこそ、富裕国の製品やサービスが貧困国でも大きな効果を出せるなどと期待するのは、非現実的なのだ。(p22)
→逆パターンはこれからもっと成功の可能性が高まると思う。

・途上国の人々はむしろ、超割安なのにそこそこ良い性能を持つ画期的な新技術を待ち望んでいる。つまり、わずか15%の価格で、50%のソリューションを望んでいるのである。(p25)
→根本的な思想の転換が必要。そのためにチームを作るのは合理的な考え。

・リバースイノベーションにとっての最大のハードルは、科学的なものでも、技術面でも、予算でもない。経営者や組織である。(p91)
→日本企業はこの問題が顕著ではないか。

・リバース・イノベーションではビジネスの利益と人々の利益がほぼ一致する。実際に、世界で最も頭の痛い社会問題の一部を解決するツールとして、リバース・イノベーションの力を見逃すことはできない。(p334)
→ビジネスの利益と人々の利益が一致するのは理想的だと思う。

・本書は我々日本人に「変革なくして発展なし」からさらに踏み込んで、「変革なくして生存なし」という考え方に転換すべき時が来たことを訴えている。(p375)
→イノベーションに真剣に取り組むべき時代が来たということ。

3.突っ込みどころ
・経営者視点の話が多く、そうでない下っ端の視点での記述が欲しかった。
・本の内容の2/3が事例、理論は最初の1/3というのは、理論としてはまだ未完ということ?

4.自分語り
・いかに守りを続けるのではなく、新たな挑戦を継続して行っていく必要があるかは明らか

5.類書
・イノベーションのジレンマ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2018年12月30日
読了日 : 2012年11月9日
本棚登録日 : 2018年12月30日

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