内藤了の猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子シリーズ
スピンオフ。以前レビューした「死神女史」こと石上妙子
のサイドストーリーに続いて2作目となる本作の主役は、
頼れるボス・ガンさんこと厚田巌夫。時代設定としては、
石上センセイとガンさんが「夫婦」だった時期。想像する
に、昭和後期頃のエピソードだと思われる。
今回もストーリー展開が解りやすく、入り込みやすい物語
なのだが、前作の石上ストーリー「パンドラ」と比較する
と、少々食い足りなさを感じたのも事実。
ここからチョイネタバレ注意。
・・・というのは、今作の冒頭で起こる事件が解決しないま
ま終わってしまう、という、このシリーズ特有の引っ張り
があるから(^^;)。藤堂比奈子シリーズ本編で慣れたつも
りなのだが、スピンオフでもコレをやられてしまうとさす
がにちょっと萎える。払拭するにはもうとっとと続編を出
して貰うしか無い(^^;)のだが、本編クライマックスにな
るであろう「BURN」のリリースすらまだなのだから、
さすがにもう少し待たなければならないかも。
まぁ、続きが気になる、というのは良い作品の証拠でもあ
る。諸々早めに出してくれるとすっごく嬉しい。
そして、電子書籍版巻末オマケの「妙子レシピ」がかなり
微笑ましい感じ。ファンの人はココを楽しみにしても良い
と思います!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2018年10月4日
- 読了日 : 2018年10月1日
- 本棚登録日 : 2018年10月4日
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