知らない天井の下で目覚めた科学教師のグレース。記憶と状況が整理されていく中で、地球が寒冷化してしまう未曾有の危機に対応するために片道切符の恒星間飛行へと旅立たされたことを思い出す。その行き先で出会ったものとは。
話題のSF、ようやく読めました。これは面白かった。
内容に触れるのはやめておきますが、ちょっとハードなSFなのでついていけない人も出るかもしれません。次々と出てくる疑問と難問をひとつひとつ解明したりクリアしたりしていく過程が実に楽しかったです。また、二つの物語軸が収束して伏線がきれいに回収されるのも良いカタルシスでした。随所に散りばめられた小ネタも良い。噂に違わぬ面白さでした。
予習としては、やっぱり相対性理論の概要くらい知っておかないと時間軸がごちゃごちゃになりそう。
映画化進行中なのでこれがどんな映像になるのか楽しみ。それと、映画「オデッセイ」の原作「火星の人」も同じ作者なのですね。なるほど、と思いました。そちらもさっそく読んでみよう。
ああ、いい本を読んだ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2023年10月12日
- 読了日 : 2023年10月12日
- 本棚登録日 : 2023年10月12日
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