カルチャロミクス;文化をビッグデータで計測する

  • 草思社 (2016年2月18日発売)
3.70
  • (8)
  • (19)
  • (16)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 270
感想 : 21
4

不規則動詞が規則動詞にどのように変化してきたか、あるいは変化しな不規則動詞はなぜ変化しなかったのかとの話を皮切りに、著名人や発明品が有名になってから忘却されるまでの期間が新しい時代ほど短くなってきる事実、ヒトラーやスターリンそして中国などの言論弾圧の推移、そして集団的記憶と忘却など言葉で巡る歴史的推移を本のビッグデータであるGoogleブックスを用いて紐解き、ビッグデータの文化的活用の未来を考察してます。

ビッグデータを用いて文化の歴史を分析するという今までに無かった試みがとても興味深く読め、Googleブックスでの日本語データ(本)のデジタル化の推進にとても期待したくなりました。

また、言葉つながりで科学者の夫婦が自分の子供が生まれた時から言葉の学習過程を研究すべく発話を全て録音したしたエピソートがありました。子供が生まれると親御さんは写真やビデオをとても熱心に撮影します。

そのような記念的な意味で発話記録に加えて、子供のコミュニケーション能力を高めるためのアドバイスなどをIoTでできないかなと思ったりしました。ゆくゆくはこのデータを使って子供のコミュニケーション能力を向上させるロボットや人工知能に繋がる気がします。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年4月24日
読了日 : 2016年4月24日
本棚登録日 : 2016年4月24日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする