17歳は2回くる おとなの小論文教室。(3)

  • 河出書房新社 (2006年5月18日発売)
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『17歳は2回くる』 2008年11月24日

自分の頭でものを考えよう、自分を生きよう、そう思ったとき、深い孤独が訪れる。
孤独は怖いものでも悪いものでもなく、創造の母であり、生きる喜びへと自分を押し出してくれるものだ。
人に伝わるものを書こうと思ったら、孤独とはよくつきあわなければいけない。
 
喪失感が大きいものに、出逢えたことはラッキーだ。
 
どこに人の共感が生まれ、自分の何に対してお金が支払われ、自分は食べていっているのか?
それをクールに観察してみてください。面倒でつらい作業かもしれませんが逃げないで。
 
読者は何を求めているのだろうか?どういう軸で記事を立てていったらいいのか?
でも、いま、私は、そこで悩むまいと思う。
私が本当に面白いと思ったことを、読者に伝えるためにどうしようか、だ。
そこから先は、すっごい悩むと思う。
 
小さな自分の身ひとつ、胸を張って生きるために、そんなに深遠な努力、たくさんのものが必要か?
それはこの先何年もかかるようなことなのだろうか?
 
それはもっと簡単なことではないか?
いま、自分を自由にしてはやれないものか?
 
ものを伝えるためには、客観性がいる。
 
本気で、客観的な意見を聞くには、具体的なものを用意し、質問をつくり、話しやすい雰囲気づくりをして、自分か ら、聞きたい相手に、つっこんで聞く必要があるのだ。
(悲観からの負の感情のリスクを人に負わせる。)

「新しいことをやってしまう」べき。
 
人の話をわかる、相手を理解する
 
これがコミュニケーションのスタートにして最終目的地じゃないか、みたいなことを近ごろつくづく思うのだ。
 
(意見が違うということは、)自分がわかっていればいいことで、わざわざ、相手にぶつけなくてもいいんじゃない か?
 
「逃げても、いつか必ず、その問題は何倍にもなって自分にふりかかってくる。いつか必ず向きあわなければいけな い」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2010年9月9日
読了日 : 2008年11月24日
本棚登録日 : 2010年9月9日

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