広告代理店関係者の著者による、アイデアの本質と捻り出し方が解説されている一冊。
“アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない”という本質が前半に用意され、その他は簡潔明瞭な解説が続きます。
一番初めの発案者も何かの現象や誰かの発想を糧に新たなアイデアへ昇華させている、ということなのでしょう。
そして後半にはアイデアが作られる五段階の過程が用意されており、丁寧に各段階を説明しています。
読了後の印象としては当然かつ平凡な内容であったと感じるのですが、しかし物事の本質とは突き詰めれば質素なものなのでしょう。
個人的には中盤に書かれている“知識が増える資源”であるという描写にアイデアの礎石があると考えます。
情報資源を取り入れそれを元に新たな情報資源が発現する点に、物的資源との次元の違いを目の当たりにしました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
哲学(哲学、心理学、倫理学、宗教)
- 感想投稿日 : 2023年5月30日
- 読了日 : 2023年5月30日
- 本棚登録日 : 2023年5月30日
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