新しい階級闘争: 大都市エリートから民主主義を守る

制作 : 施光恒 
  • 東洋経済新報社 (2022年11月18日発売)
3.48
  • (0)
  • (13)
  • (8)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 165
感想 : 16
4

東洋経済にて、新しい封建制がやってくると合わせて紹介されていたので入手。いわゆる「西側」諸国(ぶっちゃけ欧米)を今までリードしてきている新自由主義が何をもたらしているか、を解説する。基本思想が強者総取りのところに更にテクノロジーによる支配を加速させて、少数のテック貴族によって多数の下流層(中流層は下流層にに叩き落される)が支配され、民主主義が蔑ろにされていく現状が語られている。そのような状況だからこそ、トランプのようなデマゴーグがそういった層のニーズをすくい取って伸びていく、と解説される。筆者は多元民主主義(地方の有力者に率いられた集団が多数ひしめき合う状況)の復活を提示しているが、テックオリガリヒによる支配って、サイバーパンクのメガコーポによる支配と同じだなぁ、と思ってみたりする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年12月7日
読了日 : 2023年12月7日
本棚登録日 : 2023年4月25日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする