現代はビッグデータの時代といわれる。しかし、データがあってもそれを分析する力がなければ、宝の持ち腐れ。この本はそんなビックデータから「因果関係を見極める」力の手助けとなる統計学的手法について中高生でもわかるレベルで書かれたもの。著者は京都大学経済学部出身で2015年現在シカゴ大学助教授。ある事象(X)がある別の事象(Y)の原因であるかどうか(=因果関係)を探る統計学的手法としてランダム化比較試験、RDデザイン、集積分析、パネルデータ分析のエッセンスをほんとにわかりやすく説明している。そしてそれのみならず、そういった手法が現実の社会でどのように活かされているかの例も紹介している。またそれぞれの手法の限界も丁寧に説明されている。久々に本当に頭の良い人が書いた本を読んだという感じ。おもしろい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年3月6日
- 読了日 : 2022年3月6日
- 本棚登録日 : 2022年3月6日
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