「下町」を迷いながら歩いた写真のつらなりです。一枚の写真が次の頁へとまたがり、割り込んでつらなっています。ふと民族学的な美の多様性を体験します。「美」は遠くにある何かではない、道端に、生活の中にある何か特別な「淡い」だと確信させられます。「長屋迷路」には異人たちの時空が息づいています。路地裏には力強く小さな花々が群雄割拠しています。なぜか人の絶えたミニアチュールの熱帯密林のように思えて悲しくなります。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
写真集
- 感想投稿日 : 2011年8月27日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2011年8月27日
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