シリーズ第1作め。わたしがはじめて読んだマクラウド作品でもあります。この一冊ですっかりとりこに・・・。ミステリの主人公=探偵役に大学教授・作家など頭脳労働に従事する「先生」がなることは珍しくありませんが、このシリーズのピーター・シャンディ教授は地方の農業大学の教授。ほかのミステリ小説の教授たちとは一味違うタイプです。そのバラクラヴァの町のクレッセント通りで毎年クリスマスにおこなわれている華やかなグランド・イルミネーションを舞台に事件は起こります。クレッセント通りの教員住宅の住人であるシャンディ教授は、自分の家をとりまく毎年のクリスマスの喧騒が大嫌い。浮かれ騒ぎに一石投じてやろうと、大音響のクリスマスソングとド派手なイルミネーションで自宅を飾りたてて町を逃げ出す計画をたてたのですが・・・。計画は途中で挫折。しかも、とぼとぼと自宅に戻ってみたら、居間には親友エイムズ教授の奥さんの死体が。責任を感じたシャンディ教授は親友のために事件解決に乗り出します。また、シャンディ教授はこの作品で奥さんになるヘレン・マーシュと出会います。ヘレンは司書の資格を持った素敵な中年女性で、彼女の司書としての知識が事件解決へのきっかけにもなります。
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- 感想投稿日 : 2006年10月28日
- 本棚登録日 : 2006年10月28日
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