夢をかなえる人の手帳術 最新版

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン (2007年10月15日発売)
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本棚登録 : 284
感想 : 29

手帳の使い方を変えたら、夢をかなえることができる?
と、手に取ってみたら、
あなたにとって「夢」とは? 
「幸せ」とは? 
「時間」とは?
という、手帳術以前の話から始まっていた。
前半は、自分の内面を掘り下げるワークが多い。

私は、よくある「時間の活用術」を読むと、
それぞれの提唱者のストイックさに感心するものの、
「そんなに何もかも自分でしようとしないで、周りと分担すればいいのに」
と思うことが多い。
たくさんのことをこなせて満足感はあるだろうけれど、
「その生活だと、楽しくないな」と感じて、実践する気が起こらない。

そんな読者にもこの本なら合うような気がして、
読み進めた。

誰でも、それぞれの持っている自分のペースで進めばいいと筆者は言う。
他のレビューにもあるように、落ちついた優しい語り口。
「夢をかなえるぞ!」と、力の入った肩を
ふっと下げて、自分の心と相談しながら読める。

名言もたくさんあった。

「『欠点』と『長所』は、同じベクトルの上にある。」(p26)

「今日の次は今日。一晩眠っても、やってくるのは明日ではなく今日。」(p48)

「本当にしたいことが夢物語のうちは、恐怖心は少ないもの。
でも、それがどんどん近づいて、リアルに感じられてくると、どんどん恐れが増してくる。
だから、怖いと思う心がつのっているのは、夢や目標に近づいているサイン」(p107)

など。

中でも、一息ついて予定を眺める「灯台の時間」を持つという考え方が面白い。
「いったんスケジュールの流れを止めて、何が起こっているかを観察するために、時間の灯台に登る。」(p93)
せわしない現状に押し流されないように、
予定を俯瞰し自分の心としっかりつながる時間を、毎日1時間は持つ。
自分なら、灯台ではなく「気球の時間」のイメージだと思った。
気球は、飛行中ではなく、ロープで地面に止められたまま浮かんでいる状態で。

本の内容を実践してみたら、「まいにちリスト」は使うのが難しかった。
楽しみを含め、そこまで細かく毎日の予定を書き込む気になれないし、
実際にびっしり書き込まれたスケジュールを見ると、窮屈に感じてしまった。

前の日に翌日の「TO DOリスト」を確認する習慣は、誰にでも有効だと思う。
(寝る直前にやると目がさえてしまうことがあるので、タイミングは工夫して!)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年5月24日
読了日 : -
本棚登録日 : 2018年3月27日

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