DAIDO MORIYAMA 「Buenos Aires」

  • 講談社 (2005年7月5日発売)
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本棚登録 : 27
感想 : 7
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森山大道と言えば、新宿等のストリートスナップだが、それらの写真は、ノスタルジーや場末感、街の空気感など日本人の情緒や記憶と密接な関係を有してしまう。
となればブエノスアイレスで撮影されたこの写真集には、写真家としての本質が露わになるのではないか。そういう視点でこの本を見ると、日本人の記憶や情緒とは無関係に、あくまで写真としての強さ(カッコ良さ)が見てとれる。
それは、いつものハイコントラスト・モノクロームで撮られた写真のみならず、間に差し込まれたフルカラー写真においても印象が変わらないことからもわかる。森山大道の写真は決して「スタイル」ではない。「森山大道風」なんてものは端から有り得ないのだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: photobook
感想投稿日 : 2010年8月23日
読了日 : 2010年8月23日
本棚登録日 : 2010年8月23日

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