「おにぎりの章」
全てを失った時に出会いは。
これだけの事が一度に起こってしまったら、どれだけ強い人であったとしてもキャパオーバーし心が折れてしまいそうだな。
いくら最低な事をされたとしても、相手を心の何処かで想っている限り希望を捨てられないのだろうな。
「コンビニ肉まんの章」
二人がここに行き着いた訳。
お金や地位があるに越したことはないが、自らを特別と思い込んで世間とは違うと上から見るようになったら終わりだよな。
今現在幸せな日々を過ごせているのであれば、辛く苦しい時間は無くてはならないものだったのかもな。
「焼きりんごの章」
永年の時を経て約束を果す。
目の前で大切な人を失う辛さを何度も体験してきたからこそ、最期の別れの瞬間がどれだけ大事か知っているのかもな。
知れば知る程お伽噺の様な話であるが、当時から気付いていたからこそ追い続けていたのかもしれないな。
「バースデーケーキの章」
おめでたい日のはずだが。
楽しい思い出が積み重なって行く日のはずが、たった一度の出来事のせいで何処か心に穴が空き何だか虚しく感じるかもな。
どれだけ優しさが詰まっていたとしても、捨てた事実に変わりは無く余計に辛さが増したかもしれないな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
瀬王みかる
- 感想投稿日 : 2021年4月8日
- 読了日 : 2021年4月9日
- 本棚登録日 : 2021年4月8日
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