山一証券は二度破綻している。一度目は1965年。この時は日銀特融によって救済され、その後の日本経済の回復もあり、業績を急激に戻した。二度目の1997年は、結果的に自主廃業へ至った。
本書は、二つの破綻に焦点を当て、関係者へのヒアリングを通じて当時の状況を描き出している。両者の比較分析にはやや物足りなさを感じるものの、読み物としてとても面白いし、今や歴史的価値があるとすら思える。本書が既に絶版であることは残念だ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
経済史
- 感想投稿日 : 2017年3月2日
- 読了日 : 2017年3月2日
- 本棚登録日 : 2017年2月21日
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