2011年3月11日の東日本大震災。
地震・津波による被害を自然の災禍、福島原発事故を文明の災禍とし、
震災以降の日本の目指すべき、あるべき姿を述べた本。
電力はじめ人間にはどうにもできない大きなシステム基盤に
依存した日本に対して警鐘を鳴らしている。
哲学者らしく、着眼点がとてもユニーク。
復興には自然と死者の役割が必要のように、
一般的な見方や切り口とは別のとらえ方をしているのも面白い。
専門家集団の暴走が現在の日本を形成したという考えも納得。
改めてリスク管理の重要性を感じるとともに、
専門家集団の暴走をおさえるためにも、
素人による管理・検証体制の必要性も感じた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ビジネス
- 感想投稿日 : 2012年2月23日
- 読了日 : 2012年2月23日
- 本棚登録日 : 2012年2月22日
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