著者は大阪生まれ・大阪育ちのウチナンチュ2世で、今は沖縄に移住しているというプロフィールの持ち主。
そういう生い立ちを持つ筆者ならではの視点で、ときには沖縄の内側から、ときには外側から、沖縄が抱える問題、否、日本が抱える沖縄問題を真正面から論じる。基本的には沖縄に寄り添いつつも、沖縄人にありがちな、ナイチャーを受け入れない排他的な態度を批判する。
沖縄問題の何が本当に問題なのか、「構造的差別」とは何なのか。国民的な問題意識の不在という沖縄問題の本質を見落としている「現実主義者」を自称する人にこそ読んでほしい。沖縄問題を「しょうがない、どうせ解決しない」とニヒルになっている沖縄県民にもぜひ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年6月15日
- 読了日 : 2012年6月9日
- 本棚登録日 : 2012年6月5日
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