ストーリー展開は漠として、ぽつりぽつりと明らかになっていく事実と登場人物の感情。
自分の赤ん坊の父親の血の繋がらない弟に惹かれていく主人公の母親に対する自覚の欠如と実感のなさが映画を貫いて底辺に流れていく。そのせいで、離人症にかかったかのように感情移入できにくいが、映像美と主人公ムースの美しい妊婦姿に神秘を感じる。
実に7年振りくらいに見たので、オゾン作品の特徴をすっかり忘れており、短編映画の見事な切り口はどこへいった?と思った。
それにしても、映像が綺麗。洋服がお洒落。美意識には感動する。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
映画
- 感想投稿日 : 2013年6月15日
- 読了日 : 2013年6月15日
- 本棚登録日 : 2013年6月15日
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