全寮制櫻林館学院~ロマネスク (幻冬舎ルチル文庫 ゆ 1-5)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス (2007年1月1日発売)
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感想 : 15

全寮制櫻林館学院の第3弾です。最終章です。
今回はほんとーに子羊でした。
前の二人(春実、真琴)が子羊じゃないとは言いませんが。
多分、精神年齢からかもしれません。
1回目は引きながら読んでたりしました。
しかも私の苦手な実の兄弟もの…。主人公カップルは何回読んでも引いてしまいます(泣)
克服しないといけないかなぁ。(する必要があるのだろうか…)
引きながら読んでいた理由を考えていたら、前の二人は成長したから、清々しい気分になれたのに。
千聖は、可愛子ちゃんです。おかしいくらい悩みがないです。
結ばれた後、二人でのんびりするために、図書室に行くんですけど穂高が砂を吐くようなことを言うんです。
心も体も綺麗で可愛い。宝物だ。と。
いや~、穂高のほうが夢見てるよね!

は、人物紹介もしてない。

羽倉穂高は、ソルトラムのメンバーの一員。父親は、有名な芸術家だったがある事件で亡くなっている。
桜井千聖は、千聖の母親と穂高の父親が再婚して一時、兄弟であったが、ある事件で二人が亡くなってからは、母親の親戚の所で暮らしていて、穂高を慕って櫻林館学院に入学してきた。
穂高は、事件を知っているが、千聖は、記憶がなくどのような事故だったかも覚えていない。

千聖の母親と穂高の父親は自由に生き過ぎました。しょうがない。
千聖は絶対、母親似です。あえてそう書いたのかも、と思いましたが。

二人の話は置いて。
今回は、最終話だけあって、二人の元・子羊も登場します。
春実は、見事、ソルトラムの一員になってます。ふふふ。志貴と連絡が取りやすくなる為だけに入れたんですよ。
志貴との絆が確固たるものになったようで嬉しい限りです。
志貴と交換したロザリオを大切に持っているのですよ~。1作目とは比べ物にならないくらい情熱的です。
真琴は…。
うん、でもあの前作からは、想像がつかないとは言えない行動です。香月の心配も最もだ。真琴からは忘れたいことなんでしょうが、ああいう行動を取ること自体、忘れられない証拠でしょう。
本人も自問自答してるしさ。前を向いてくれ~!!
まあ、真琴にも新たな人が現れてるから、大丈夫。
あとは、呪文だけです。呪文。うん。
でも、真琴を見ていると、屠られた子羊達は、こういう風になってしまったのだろうかと考えてしまいます。
春実や千聖は例外でしょう。
だって相手は、最初からロザリオを狙い、恋を仕掛けてくるのです(今、変換が鯉ってでた…)。そして外部生が子羊になるのも友人がそうできないと踏んでいる寂しさに付け込むのですよ。卑怯と言わないでなんと言う。
そして用がなくなったらポイ捨て。そうに違いないよ。だって香月のお兄さん達は、見事なくらい、香月の心を操縦していた。
そういうことができないと、生徒会長なんてできないと言うことだと。
優しい人には、耐えれないことでしょうな、外部生を屠ると言う事は。

本当に志貴のお祖父さんはいいルールを考えたものですよ。
でも、そんな志貴のお祖父さんも今回、顔見世してます。
チラッとだけですが。

最後の短編の『楽園』は好きです。志貴や香月や連達の卒業式。
楽園はいいものですよね。私にも楽園はあったな、そう思い出させてくれます。BLで思い出さなくてもいいのに…

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(BL系や・わ行)
感想投稿日 : 2010年9月29日
読了日 : 2010年9月29日
本棚登録日 : 2010年8月9日

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