母が読んでたのをバスタイム用に借りました。
これはコージーミステリーなんですかね。あとがきによればロマンティックミステリーだそうですが。
主人公は二十二年間連れ添った夫に捨てられ、同時に職を失ってしまった42歳のカナリアグレッシブな女性。
何だかこれだけで大体雰囲気が伝わる気がします。女性を主役にした女性が書いたミステリーって言うと、まあ、翻訳の仕方も関係あるかも知れませんが、大体はルールに則っているかのように、お決まりの展開をしてくれるみたい(^^;)
そこにはやっぱりロマンスも絡んで来て、誰と誰がどうなるか、最初からわかる仕組みになってます。
それでも最後まで読ませるためには、ウィットに富んだユーモア、魅力的で触れられそうな人物描写、そしてミステリーパートの精巧さが必要不可欠だと思う。
私の感性だけで言うと、それぞれ60点くらいでしょうか。
何だかとても惜しい感じがしてしまう。あともう少し欲しい、と思わせる。
特にミステリーパート。どんどん自白されちゃうと面白くない…。もっと推理したい。
人物に関しては、マージーとオリヴィアをもっと掘り下げて欲しかった。そして、最後までO&Dの男衆のキャラクターがよくわからなかった。そして相関図もわかり辛い(^^;)
これは私の読解力の問題かも知れませんけどね。
そしてこれも毎度つきものなんですが、ラブシーンの描写ね!そこが一番緻密(笑)リアル!生々しい!
母がこう言う作品を読んでいると思うと毎回若干気まずい、居心地の悪い思いが過ぎるんですが…
私が大人になったからか、何か母もそう言った話題をよく口にするようになったし…。でも私は親とそう言う話はしたくない派、いや、親がそう言う話を口にするのを聞きたくない派の保守的な子どもなので(^^ゞ
ドラマや映画の話題でもそう言ったことを取り上げられるとギョッとします…。それを指摘するのも嫌で言えませんけど。
親子と言う関係の中に男女と言うものを見たくないんです。両親を男女として見たくないし、私を女としても見られたくない。ピーターパンシンドロームか。
話がそれましたが、私は保守的な人間なのか、小説の中に登場する、我の強い女性主人公があまり好きじゃなくて。
主人公じゃなければ逆に好きになることが多いんですが、本作ではやっぱり主人公に“立場をわきまえなさいよ”と言いたくなってしまう。大多数の女性はスッキリするようなキャラクターなのに。
自分で言うのもなんだけど、私って嫌な姑になりそう(^-^;)
- 感想投稿日 : 2012年8月6日
- 読了日 : 2011年12月8日
- 本棚登録日 : 2012年8月6日
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