ルーンの子供たち DEMONIC 1

  • 宙出版 (2007年8月29日発売)
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本棚登録 : 306
感想 : 30
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冬の剣とはまた主人公を変えて。
でも今回もやっぱり主人公は可愛げが無いなあと言う印象でスタート。

“できる子”は主人公よりライバルであって欲しい私ですが、今回はその“でき具合”が異常であり、話の鍵でもあるので、段々見る目が変わっていきます。

それよりも、第二の主人公とも呼べる主人公の友人がまずツボでした。眼鏡で毒舌の面倒臭がり屋って素晴らしい。

やはり魅力的な登場人物と言うのは重要ですね。読みたいと思わせてくれます。

内容も訳も、冬の剣と比較して格段に読みやすくなっていると思います。ただ全編通してシーンと静まり返った印象、冬の印象であった冬の剣に対し、こちらはどちらかと言えば春?夏を思わせる雰囲気があります。

主人公には陰鬱な部分、あるのですが。

そして本作ヒロイン。
このヒロインが過去の自分の嗜好から行くと嫌いなタイプに思えたのですが、どう言うわけか好きになっているんですよ。不思議。嗜好そのものが変わったのか。

冬の剣に登場した面々もまた違う方向から登場したりして、楽しませてくれます。また、テイルズウィーバーをプレイしている方ならば“おっ”と思う部分もあるのではないでしょうか。

男二人に女一人と言う組み合わせがちょっと“デュアン・サーク”と“ハリー・ポッター”を彷彿とさせます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: YA(海外女性作家)
感想投稿日 : 2012年8月8日
読了日 : 2010年1月23日
本棚登録日 : 2012年8月8日

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