劇場予告やCMを観る限り、ドタバタおばかコメディに思える。しかし本編が始まってみると、想像していたものよりもかなりダーティかつダークな人物描写、世界観でストーリーが展開していく。
確かに登場人物一人一人も事件もそれぞれがおばかで、笑ってしまうのだが、その笑いには嘲笑に近いものがあり、全体的に皮肉っぽい。
おばかさが余計に社会への皮肉、批判を強めて見せている、と言った印象だ。
観客の笑いもクスクスが多く、劇場内がどっと湧くような笑いは無い。
また、登場人物それぞれの疑念や勘違いからストーリーはサスペンス調に走り出す。本作にはあまり目立ったBGMなどは無いのだが、その疑念や勘違いが湧くタイミングで毎回重低音のサスペンス的BGMが差し込まれ、それがまたちょっとおばかさを醸していた。
自己中なおばか達が絡まり合うとどんな奇妙な事件が起こるのか。
ピリッと辛味の利いた現代人風刺サスペンスだった。
豪華キャストの中でブラッド・ピットのおばかキャラが可愛かった。
最後に笑うのは...?
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
サスペンス(洋画)
- 感想投稿日 : 2012年8月16日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2012年8月16日
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