(No.13-3) ミステリ短編集です。
内容紹介を、表紙裏から転載します。
『まだ早い春の日、思い出の山を登る一組の男女。だが女は途中で足を挫き、束の間別行動をとった男を突然の吹雪が襲う。そして、山小屋で一人動けない女に忍び寄る黒い影・・・。山岳を舞台にした緊迫のサスペンス「冷たいホットライン」。
孤島に置き去りにされた幼い姉弟の運命を描く「アイランド」。
ある不良少女にかけられた強盗の冤罪を晴らすため、幼なじみの少年探偵が奔走する「さよならシンデレラ」。
居酒屋で男が安楽椅子探偵に遭遇する「晴れたらいいな、あるいは九時だと遅すぎる(かもしれない)」。
「アルバトロスは羽ばたかない」で一躍注目を浴びた鮎川哲也賞受賞作家の本領発揮。一編一編に凝らされた職人的技巧に感嘆すること間違いなしの、バラエティに富んだ九編を収める。』
これを最初に見かけたとき、今度は短編集かあ、私は長篇が好きだし連作短編ならまあ良いんだけどなとか思ってそのままにしてました。でも、(一見バラバラに見えるけど)他の七河作品を読んでたらこれを読まなければ損!とのマイミクさん情報。
ほんと、そのとおりでした。
しかし、つくづく思ったのは自分のなさけない記憶力。前の作品は2冊とも図書館で借りたので手元になくて、え~っと前の作品を確かめたい!と何度も思った。全部ちゃんと記憶してればそんなことはないんでしょうが。
この一冊に限ってもあれこれ繋ぎ合わせたりして、だからちょっと読むのに疲れてしまいました。でも満足。
気にせず読んでもそれなりに面白いはずで、そのほうが感動できたのかもしれません。でもつい気になって考えてしまうんです。
そしてラスト、あれは希望を持って良いんですよね?作者さん。
一番気に入ったのは「It's only love」にあった結婚式後のあれこれの話。「アイランド」の姉と弟も良かったな。
3冊続けて読みたくなりました。
- 感想投稿日 : 2013年1月16日
- 本棚登録日 : 2013年1月16日
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