有名な津山三十人殺しを10年近くおったライターさんの書いた記事をまとめたもの。
何故岡山の小さな山村で凄惨な事件が起こったのかをできる限り追及している。
個人的には、都井が「結核」持ちだとうわさされ、進学の断念、噂による村人との付き合いの希薄さと、恋愛関係も結べなかったことにより、自分ひとりで考え事をする機会が多くなりすぎてしまったことが原因ではないかと思えた。
コミュニケーションが希薄になると自身の考えにのみ縛られてしまうことが多くなる気がする。
あとは、「結核」が治らない病気であったということ、農村という狭いコミュニティの中から脱出できなかったということ、いろいろ複合的に原因がからんでいたと思う。
話が重複しているところもあり、若干長いが、すぐに読めるという意味では読みやすい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
【ハード】評論・エッセイ
- 感想投稿日 : 2012年8月11日
- 読了日 : 2012年8月11日
- 本棚登録日 : 2012年8月11日
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